吸血鬼の園

吸血鬼の生まれ変わりだと思っている女の趣味の部屋

ヴラドの吸血鬼誕生秘話映画。「ドラキュラZERO」の愛ゆえの悪への変身。

こんにちは。

「吸血鬼の園」トトメです。

 

吸血鬼といえば「ヴラド公」を思い出す人もいるかと思います。

 

ラキュラZERO」は、このブラドがいかにして吸血鬼となってしまったのかが描かれています。

 

吸血鬼の血と喉の渇きに関する苦しみに魅力を感じている同志におすすめ。

 

うう苦しい、ああ飲みたい、うう苦しい、ああ飲みたい・・・

苦しむ姿に色気を感じること請け合いです。

 

ちょっと見たくなってきたあなた。

悪魔に魂を売ったヴラドの本当の姿を見に行こう。

ドラキュラZEROについて

概要

  • 制作年:2014年(アメリカ)
  • 監督:ゲイリー・ショア
  • 出演:ルーク・エヴァンス、ドミニク・クーパー、サラ・ガドンなど
  • 時間:92分

あらすじ

時は15世紀。

オスマントルコ帝国の中の一公国君ヴラドは平穏に生活をしていました。

 

ある日オスマン帝国王から「子供1000人を差し出せ」と通達がきます。

これに従いたくないヴラドは牙の山に住むという魔物の力を借りることを決めます。

 

そしてヴァンパイアの力を手にいれるヴラドでしたが、悪魔へ変貌を遂げようとする力と人間として自分との葛藤は凄まじいものでした。

魔物に「三日間血の渇きに耐えれば悪魔としての力は消える」といわれ、その3日のうちにオスマン帝国の群を撃破することを誓うヴラドですが・・・

アクション映画だがアクション映画でない

劇中、戦乱シーンや対化け物戦闘シーンなどがありますが、どちらかというとそれよりもヴラドの自分の中の悪の存在と葛藤する姿の方が印象的でした。

 

3日間という猶予期間の間に1人で全敵を倒そうと奮闘するヴラド。

でも相手は万単位で押し寄せてきますから、やっぱり限界があるんですよね。

 

しかも、ヴァンパイア特有の喉の渇きにはやっぱり耐えられないわけで。

 

上映時間が92分とものすごく短いので、戦闘シーンよりもこのへんの苦悩する姿の方がトトメの中では残っています。

 

でも製作側からしたら一番言いたいことはこれじゃないかと思うので、「当たり」でしたね。

 

 

※以下はネタバレありです。OKな人だけ読んでください。

ドラキュラZEROの魅力は主人公ヴラドの「苦悩」

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弱い国の強い主人公

主人公ヴラドは戦がとっても上手。

ただ国としての立場はとても弱くて、「こども1000人差し出せ」にどうしても逆らう事が出来ない。

でも差し出したくない。

 

初っ端(人間のとき)から苦悩してます。

 

この立場を逆転させたいがために、魔物と契約するんですよね。

強くなりたい一心です。

 

この契約も自分は絶対に悪魔(吸血鬼)なんかにはならないという自信があったからですが、思ってたよりきつかったみたいですね

 

そのため、この苦悩する姿も「助けてよ~苦しいよ~」というヘタレ根性でなく、「何のクソ!負けてなるものか!」っていう強者の苦悩なわけです。

 

トトメはこの「強者の苦悩」がとっても好き。

 

この気持ちわかるあなた、ありがとう。

我慢・我慢・我慢の連続

国としての立場の弱さによる我慢。

 

血との渇きとの我慢。

 

3日間誰にも悟られず、太陽・聖水・銀を弱点としながら生きる。

 

1人で敵と戦う孤独との戦い。

 

国を独立させるため、とにかく3日間我慢するというのがこの映画のコンセプト。

愛だけでは何も守れないって気づいてしまったわけですな。

 

でもヴラドが強いのはよくわかったけど、誰かに助けを求めてもいいんでないか?とか突っ込みたくなるところも要所要所にあります。

 

が、我慢するヴラドに色気を感じてしまうトトメは、吸血鬼ネタが本当に好きなのだと我ながら感心してしまいます。

映像加工技術の進化

昔のドラキュラ映画なら、アクションに使う技ってのは限られていたかと思います。

強力であることを強調したり、血をガバガバ吸ったり、狼つかったり、その辺が多かった。

 

でも映像の加工技術の進化ってはすごいです。

 

この映画の吸血鬼の攻撃技は、蝙蝠の大群に変身して敵に突撃したり、遠隔操作をしてみたり、戦闘もスピード感のある映像になってます。

 

ハイテク技術が生み出した、ドラキュラたちの新たな技がもう一つの見どころでもあります。

ドラキュラZEROまとめ

続編も出るのかとも言われていましたが、情報はありません。

 

B級ファンタジーアクションと思って映画好きの方が見ると眠たくなってしまうかもしれません。

(※上でお話した通り、映像加工技術は見ごたえがあると思います。)

しかし、ヴラドがなぜ吸血鬼になったのか、考えてもみない切り口でこの謎が解けて納得の映画ではあります。

 

トトメは個人的にすごく面白かったと思います。

 

なぜって?

ヴァンパイアのあの苦悩する姿が好きだからです!

 

ちなみにこの映画はブラムストーカー「吸血鬼ドラキュラ」をもじって作られています。

この「吸血鬼ドラキュラ」は何回も映画化されたり、リライト・映画の原案として登場しますので、ドラキュラ好き界隈では知らぬ人はおりません。

 

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