こんにちは。
「吸血鬼の園」トトメです。
吸血鬼は美しいものでなければならない。
そんな考えが、吸血鬼好きの中に根本的にあるのではないかな。
もちろんトトメの中にもあります。
それを確立させたのはこの映画だと思います。
ヴァンパイア好きなら知らない人はいない、吸血鬼映画の名作です。
知らないそこのあなた。
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インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアについて
概要
あらすじ
フランシスコの記者(クリスチャンスレーター)はある一人の男に興味を持ち、インタビューを持ちかけます。
その男はルイ(ブラッドピット)といい、自分は吸血鬼だと告白します。
200年に渡る吸血鬼としての人生と、そのきっかけ、そして愛しい人との別れ、自分の半生を語り始めるのでした。
伝えたいことは力ではなく、悲しさ儚さ。
ヴァンパイアというと、その比類なき力を利用してアクション映画をとることが多いです。
はてはゾンビとかお化けとして扱われてしまったり。
でもこの映画はヴァンパイアとしての宿命とか、愛する人との接し方とか、悲しさや儚さを表現している映画です。
アクション映画の様にポンポン話は進みませんし、血みどろのボッコボッコシーンなんてのもありません。
当時原作者のアン・ライスは、主人公の一人:レスタトにトム・クルーズを起用することを大反対していたそうです。
「これじゃ私の言いたいことは伝われない!」
ってね。
でも、実際に撮り終わった作品を見て
「彼しかレスタトはいない!」
と謝罪の記事まで掲載しました。
これ当時から有名な話です。
確かに、トム・クルーズ演じるレスタトたるやその存在感すごかったですからね。
彼じゃなかったらきっとここまで、反響を呼ぶこともなかったかもしれません。
彼が演じたレスタトは美しすぎました。
そして、そこから醸し出されたヴァンパイアの残忍さや悲しさなど、実際にヴァンパイアファンを魅了して止みませんでした。
トトメもその一人ですが。
そしてここから「ヴァンパイア」=「美しいもの」という表現が加速して行った気がします。
※以下はネタバレ多数ですので、OKな人のみ読んでください。
インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアの魅力は総じて「美」
果てる事のない永遠の美
ヴァンパイアはヴァンパイアになった瞬間から歳をとりません。
この映画の中に、少女の時にルイに吸血されてヴァンパイアになったクローディアがいます。
彼女は10歳ちょっとくらい。
その後ルイとレスタトと数十年一緒に過ごしますが、やがて自分が大人の女性にならないことを不思議に思うようになります。
身体は少女のままで、心ばかりどんどん成長して行くことに苦悩するクローディア。
本当だったら美しく豊満な女性として、ルイを愛していた、愛されていたかもしれないと苦しみ、自分をヴァンパイアにしたレスタトを殺害します。*1
クローディアは永遠の少女としての「美」を獲得したにも関わらず、これに苦しむんですね。
「永遠の美」憧れる人間は多いですが、これに苦悩するのがこの映画の登場人物たち。
でも、みんな美しいんです。
だからこそ、ここが強調されて切なく感じるんですよね。
ヴァンパイア生活を謳歌しているのはレスタトくらい?
太陽による死
吸血鬼の処刑は、太陽の光を浴びて灰になること。
干からびて形だけが残った身体にそっと手を差し伸べ、そこからサラサラと一気に崩れ去る、というシーンがあります。
これもアニメや漫画のように何か「キラキラ」とか効果を入れて表現しているわけではない、ただ灰になって崩れるってだけのものです。
儚さ満載。
涙チョチョ切れ。
そしてそこに至るまでの経緯をしっているからこそ、切なさや美しさを感じます。
こうした特別なシーンではないけれど、ちょっとしたところにちょっとした儚さちょっとした耽美があり、ヴァンパイア好きの壺をつつきます。
衣装や時代背景
なんといっても、衣装やセットの影響は大きいです。
18世紀後半あたりの時代背景をもとに製作されていますが、ゴシックやクラシックな衣装が好きな人にはよだれものです。
どの項目にもいえますが「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」は実写版だったからの美しさがあります。
よく漫画をアニメにするのはいいけど実写版にすると面白くないと聞きますが、この映画に関してはアニメにしたらきっとこの美しさは伝わらなかったと思います。
生々しさのある人間が演じたからこそ、原作である小説以上の地位を得ることが出来たんではないでしょうか。
インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアまとめ
この映画はBLタッチで女子受けを狙っていると思われがちですが、 男性ファンも多いのが特徴です。
ヴァンパイアの愛は性別や年齢を越えて存在します。
ちなみに肉体的な表現は一切ありませんし、噛みつき方はホント獣です。
またレスタトの声優に江原正士氏を起用したことも大当たりの要因だったとも思います。
色気ある声してますよね。
BL好きも、そうでない人も、男性も面白い、そんな映画です。
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